椎名林檎が2004年に始動させた5人組バンドが、2012年の解散直後にその活動を総括するべく発表したシングルのカップリング曲集。本作はミュージックビデオ集『CS Channel』のみに収録されていた「ハンサム過ぎて」から始まり、活動の軌跡を振り返る。ネッド・ドヒニーの「恋は幻」(「Get It Up for Love」)、ブレンダ・リーの名唱で知られる「ダイナマイト」(「Dynamite」)、ジャズスタンダードの「その淑女ふしだらにつき」(「The Lady Is a Tramp」)といったカバー曲を含め、その楽曲は後続のバンドに大きな影響を与えたカラフルでキャッチーな実験性を浮かび上がらせて... いる。そして、作品を締めくくる初出の新曲「ただならぬ関係」は「And The Beat Goes On」という英語タイトルを持ち、その仕掛けは2020年のバンド再生の伏線でもあった。